歯周病菌と戦いましょう!

歯周病菌によって、歯を支える歯ぐきやあごの骨が溶かされていき、悪化すると歯が抜け落ちてしまう病気、歯周病。実は天然歯だけでなく、インプラントにも同じ症状が現れることをご存じですか?

もしインプラント治療を受けるきっかけになったのが歯周病によって歯が抜けてしまったということであれば、お口の中はすでに歯周病菌でいっぱい。そんな状態でインプラント治療を行っても、天然歯の時と同じように、歯周病菌が歯周組織を冒してしまい、失敗に終わってしまうことに……。

当医院ではそのような悪い連鎖を起こさないために、インプラント治療の前にはお口の中のクリーニングを徹底的に行っています。また、治療後にもきちんとケアをしないとインプラントの歯周病とも言える「インプラント周囲炎」を招きかねません。インプラントを長持ちさせるために、治療前後のケアをしっかり行いましょう。

映像で見る歯周病菌

before

after

劇的に歯周病菌が減り、良質な細菌だけになっています。その状態を維持し、見守る事が大切です。

インプラント周囲炎とは

インプラント自体は人工物であるため、虫歯になることはありません。しかしインプラントを支える歯ぐきやあごの骨は、自然なまま。そのため治療後のケアを怠ると、歯周病と同じ症状が現れ、悪化するとインプラントは抜け落ちてしまいます。これが「インプラント周囲炎」です。

インプラント周囲炎の進行段階

ケア不足によってインプラントの周りにプラーク(歯垢)がたまっています。歯ぐきは炎症を起こし、赤く腫れています。

炎症が進み、インプラントと歯ぐきの間「歯周ポケット」が深くなります。

インプラントを支えているあごの骨が溶かされはじめています。

あごの骨の溶解が進み、インプラントは大きくグラついています。最終的には支えを失い、インプラントは抜け落ちてしまいます。

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インプラント周囲炎の検査・治療

検査方法

【歯周ポケットの深さ測定】

歯周ポケットの深さを測り、進行度を調べます。

【インプラントの動揺度検査】

インプラントのグラつきの度合いやネジの緩みなどを調べ、進行度を確認します。

【細菌検査】

歯周病菌の種類や数などを調べます。

【CT撮影による検査】

あごの骨の溶解度を調べ、インプラント周囲炎の進行度を確認します。

治療法
インプラント周囲のポケットの深さ 治療法
3mm以下 ドクターまたは歯科衛生士による、専門器具を使ったクリーニング「PMTC」などによって、インプラント周囲のポケット内のプラークや歯石を徹底的に取り除きます。
3~5mm PMTCに加え、薬剤を用いてインプラント周囲のポケット内を洗浄・消毒します。
5mm以上 症状が出血のみの場合には、3~5mmの段階と同じ処置を行います。さらにあごの骨への侵食が見られる場合には、外科的処置によってインプラントにこびりついた歯石や感染した歯肉を取り除く処置を行います。症状がひどい場合にはインプラントを一旦取り外し、あごの骨の再生治療を行うケースもあります。

歯ぎしり・咬みしめの影響について

インプラント周囲炎は、おもにメインテナンス不足が原因となって発症します。しかし実は「歯ぎしり」や「強い咬みしめ」なども、その一因となってしまうことがあるのです。

インプラントには、天然歯においてクッションの役割を担っていた歯根膜がなく、咬む力がダイレクトにあごの骨にかかってしまいます。それによってあごの骨には強い圧力がかかり、インプラント周囲炎を招いてしまうのです。

当医院では、メインテナンスにおいても咬み合わせの力やバランスの観察を行っています。さまざまな角度から口腔内を診察し、必要な場合にはバランスを整える処置などもご提案することで、できるだけインプラントが長持ちするよう努めています。

メインテナンスこそ、予防の基本です!

インプラント治療後も長期間使用するためには、「術後のメインテナンス」が欠かせません。埋め込んだらそれで終わりではないのです。当医院では、メインテナンスをしっかり行っていただける方に対して、インプラント治療をおすすめしております。

インプラント周囲炎を予防し、長く持たせるために、メインテナンスはしっかり行っていきましょう。メインテナンス内容についてくわしくは、「インプラントにはメインテナンスが必須です」をご覧ください。

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